毎日の『晩酌』って悪いことなの???

『毎日晩酌するのが楽しみなのだが、これって身体に悪い事なの???』この患者さんの質問に答えるよ。

厚生労働省研究班班長で国立がんセンター予防研究部長の津金昌一郎先生の疫学調査の結果が出ていたので紹介する。

日本酒を1日平均1合未満(ビールなら1日大瓶1本未満)飲む習慣の中年男子は、時々飲む人に比べ『脳梗塞』の発症率が4割少ないと言う疫学調査の結果が出たと言う。それじゃあとそれ以上お酒を飲み干すと逆に『出血性脳卒中』の発生率が増え飲酒のメリットを打ち消してしまうそうだ。(梗塞⇒詰まる事、卒中⇒突然に意識障害などが起こる事)

酒を飲むなら適量が良いのね。

脳の血管の詰まる『脳梗塞』について調べると『週1~2日から毎日』までの場合で1日の平均飲酒量が1合未満の3410人は、『月1~3回程度』の2133人に比べ少ない事がわかった。(0.61倍となった)1合を超えている人でも時々飲む人と変わらなかったと言う。しかし脳内やクモ膜下で血管が破れる『出血性脳卒中』の発症は、1日1合未満でも、時々飲む人の1.83倍と高くなる。しかも酒量が多くなるほど高くなるそうだ。

結論としては、アルコールには血液を固まりにくくさせる性質が有るので『脳梗塞』を減らし『出血性脳卒中』を増やすと考えられる。
まあ、晩酌は仕事から帰った後の楽しみとして1合を超えない範囲で毎日飲む事は、『酒は百薬の長』と言われる様に身体にはとても良い事なのね

津金昌一郎先生らの同じ追跡調査でがんなども含む全死亡率と飲酒の関係も調べたが、習慣的に飲酒していても1日平均1合未満の人が死亡率が最低だったことを付け加えて置くね。

様々な原因で傷ついた血管を修復するのが『血栓』で役目を終えた血栓は、血液中の酵素によって溶かされる。しかし血栓を溶かす酵素が少ないか働きが弱いと血液中の血栓が増加してしまう。

『血栓』はプリンの様なゲル状のもので血液をどろどろにする原因となるので血栓を溶かす作用の衰えが『脳梗塞』『心筋梗塞』などの『血栓症』を引き起こすのね。

この血栓を溶かす酵素(血栓溶解酵素)が他のどのお酒よりも多く含まれているのが『本格焼酎』と『泡盛』である事が最近の研究でわかって来たと言う。本格焼酎と泡盛を飲んでいる人は、『血栓溶解酵素』が、赤ワインを飲んだ人の1.5倍でお酒を飲まない人の2倍以上も高い事が証明されたそうだ。

『赤ワイン』などに含まれる『ポリフェノール』は、血栓が出来るのを予防するが、できた血栓を溶かす作用は無い言う。

お酒に好みがあると思うが、この事も考慮すると『本格焼酎・泡盛』が良い様な気がする。

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